その2
トラップにより中破したレジェンドウッドはベイブロック内に停止、
かろうじて残されていた港内ドックにおいて応急修理を行うことになった
そこに一機のRGM−79Eと2機のRX−77Dがブリッジに接近した
「レジェンドベルのヌシビト少尉です偵察任務を代行します。」
「すまない、少尉、できればこちらの2機を預かって欲しいのだが」
「了解です。」
そこに左手を失ったジムと肩の装甲を失ったジムが接近してきた
「ナオミ・ムナカタ少尉です、よろしくお願いします。」
「パトリシア・マクグラス少尉デ〜ス、頼リニシテマ〜ス。」
「そんな・・・」
「照れない照れない、」
「タクミ、五月蠅い」
「残ったのは二人だけですか?・・・」
「機体を失ったけどもう一人います、」
「連邦軍のMS進入してきます、少佐」
「そうか、残ったかいがあったな。」
ザンジバルに乗せることができなかったMS−09Rリック・ドムが6機、これが彼らの戦力である
「我々の発進と同時に基地を爆破、艦は後回しでMSをたたく」
「「「「「了解であります」」」」」
「どうやらあの建物が実験工場らしいな、」
コウジたちは市街地を抜け、建物を盾にして進んでいたが
殺気を感じたコウジは言い放った
「全機散開!迎撃!」
しかし警報により、コウジの意図した行動を取らない機体がいた。
「コウジにばかり苦労はかけられないからね、」
ジャンプして高度より肩のキャノン砲と手にしているマシンガンを撃ちまくるタクミ
「フン、ドシロウトが・・・」
ドムのパイロットがそう呟いた時にはタクミのガンキャノンは5機のドムの集中砲火を受け
四散した、
「タクミ!!!!」
「あのバカ・・・」
「「・・・・・・」」
「ジュン、ムナカタ少尉、マクグラス少尉、援護頼むよ、」
「コウジ!!」
タクミの攻撃は一機のドムに直撃し、位置の特定できたコウジも一機ビームライフルで撃破していた。
ホバリング機能を最大源に活用してリックドムが姿を見せ始め、コウジは一機の緑のドムに突撃した
隊長機なのだろう、紙一重でコウジの攻撃をよけてゆく、ライフルを収束モードにしているコウジは
拡散モードに切り替え、とにかくダメージを負わせることにしたのだが・・・
「ホウ、連邦にしてはよくやる。」
「強い・・・僕の腕ではかなわないのか・・・」
ビームライフルを犠牲にしてリックドムUのバズーカは破壊したが白兵戦となると
重装甲なドム相手では分が悪い、ジュン達3人は協力して一機のドムを撃破したようだが・・・
「ヒカリ・・・ごめん・・・」
コウジが死を覚悟したとき、一機のジムが間に入り込み、ビームサーベルの一閃でドムを倒した
「コウジ、無事か?」
「アニキ!」
「間に合いましたですね〜」
残りのドムは増援のメンバーによって撃破されていた。
しかし工場のあちらこちらから火の手が上がると
「撤退だ全員ついてこい!!コウジ、動けるな?」
「あぁ大丈夫だアニキ、」
「大尉、タクミが・・・」
ジュンイチロウがコウに声をかける
「生存の可能性はあるのか?」
「いいえ・・・」
「なら、諦めろこれが戦争だ・・・」
「了解しました・・・」
「ジュン、戦争が終わったらここに来よう」
コウジも未練を残した表情でジュンイチロウに言う。
「そうだな・・・骨を拾いに来ないとな・・・」
ペズンはすでに移動しており、基地は自爆により何も情報を得られず、
MS部隊の1/3を失い、573戦隊としての初陣は敗北であった。
船首部分が完全に残ったサラミス級をドックで発見したことにより第一機動艦隊が連れてきた
工作部隊の手でレジェンドウッドは2日で防空巡洋艦として修理を終え艦隊に
復帰することが出来た。
「あれは機動MS母艦タイホウ、完成していたんだ。」
「ヌシビト大尉、フジサキ大尉、我々573戦隊は第一機動艦隊所属になった。」
「了解ですイジュウイン少佐」
重要な話をする前にはレイは皆をファミリーネームで呼んでいた
「楽に話したいので後ほど私の私室へ」
「了解」